[東京藝術大学] ISAのクラウド対応・熱電対温度自動計測システムが東京藝術大学において本格稼働を開始!

2021年6月10日プレスリリース

東京藝術大学陶芸研究室「陶芸窯温度の自動計測のクラウド化」

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WD100シリーズ(ももことあやか)のクラウド対応・熱電対温度計測システムが、国立大学法人東京藝術大学美術学部 工芸科 陶芸(陶・磁・ガラス造形)研究室において本格稼働を開始し、複数窯の同時自動計測と監視が可能になりました。

陶芸窯温度の自動計測のクラウド化 システム概要図
東京藝術大学陶芸研究室「窯温度の自動計測クラウド化」

本システムは数十台に及ぶ東京藝術大学内・陶芸窯の焼成状況の把握と、データの記録を主目的として構築されましたが、副次的にコロナ禍における在校時間の制限などによるスタッフ不足にも貢献するものとなりました。今回は上野キャンパス内の陶芸窯5基の計測を行っていますが、取手キャンパスの窯などにも今後順次設置拡大する予定です。ISAは今回、東京藝術大学の先生方の協力を得て、大電力制御時の高ノイズ環境下での安定した計測技術の確立とクラウド上でのデータ処理について知見を得、今後の製品開発にも役立てたいと考えています。

陶芸における温度監視の重要性とコロナ禍での貢献

陶芸における窯の温度管理は、プロの作家、アマチュアを問わず、作品の仕上がりに影響を与える作陶上の最重要項目で、窯付属温度計の監視は、その過程が何昼夜に及ぶこともあります。
本システムは数多くの窯で頻繁に行われるこれらの焼成において、客観的な温度推移の視覚的確認と焼成データの記録・保存により焼成時の各種パラメータとの関連を把握、解析できるものです。データはクラウド下で管理され、いつでも、どこからでもスマホやPCで確認できるようになりました。
更に今回のコロナ禍においては、通常学生が行う付ききりでの温度記録や窯内の空気や炎の調整などの多岐にわたる業務が、人員や時間の制限を受け対策が模索されており、本システムによる客観的なデータの自動計測・記録・保存機能が、学生の創作活動時間の確保に少しでも貢献できるものになり得た事に大きな意義を感じております。

システム詳細並びに、ISAと陶芸

陶芸窯温度の自動計測のクラウド化 システム概要図

本システムは、窯の熱電対端子に計測装置を接続するだけで、既存の計測・制御・表示機能には影響を与えず、ゲートウェイサーバにデータを無線で送出し、クラウドを経由して、スマホ、タブレットあるいはPC等で窯および工房内の現在温度やその時系列的な変化、時間当たりの供給熱量(参考値)をグラフにて可視化、確認することができます。作品焼成時の温度変化を長期間にわたって高精度で確認でき、また、適正窯出し時刻も正確に把握できますので、より高度な作品作りや効率化にも寄与します。
アイエスエイは、学生の創作活動を支え、同時に伝統文化の継承に貢献することを目指していきます。

陶芸窯温度の自動計測のクラウド化 PC管理、スマートフォン管理

インタビュー
システムの活用と「陶芸」について

システムの活用と「陶芸」について

昨年度はコロナの影響により、陶芸(陶・磁・ガラス造形)研究室でも様々な対策を講じなければなりませんでした。新年度を迎え、このたび改めて、弊社システムの活用についてのお話しや、「陶芸」についての想いなどを同研究室教授の三上亮先生、テクニカルインストラクターの茂田真史先生に伺いました。

東京藝術大学 美術学部 工芸科 陶芸(陶・磁・ガラス造形)研究室
教授 三上 亮 先生 
東京藝術大学 美術学部 工芸科 陶芸(陶・磁・ガラス造形)研究室
テクニカルインストラクター 茂田 真史 先生

ISA)昨年はコロナによる影響で、一部焼成作業の工程が変わったと聞きました。

藝大)はい。もともと藝大には、電気窯(手動タイプ)が約10基あり、コロナ以前は、作品の焼成を行う際、学生が学校に寝泊まりし、電気窯を含めたプロパンや灯油などの窯の温度管理を手動で行っていました。
ところが、昨年のコロナによる影響で、大学内において集団で窯を焚くことや、宿泊することが自粛となり、焼成温度を自動でコントロールする、プログラム焼成機を5基の電気窯につけることになりました。全く想定していなかったコロナの出現で、プログラム焼成への移行が一気に進みました。

ISA)学生さん方は、ご自身の作品の焼成に立ち会えなくなったことについてはいかがでしたか?

藝大)焼成を行えば、実際の温度状況を知りたくなります。
ですので、昨年は焼成温度をリアルタイムで知りたいという学生に対して、本システム(クラウド対応・熱電対温度計測システム)の焼成データ管理画面(クラウド)のURLを配布しました。学生は、自宅からスマホやPCで確認していました。
データを監視、記録、ストック、熱量計算出来るだけではなく、「データの共有」が出来るという点もすごく有効だと思います。
また、場所が離れていても、あるいは、その場にいなくても温度が見られるというのは、とても安心感があります。そう考えると、このシステムは先駆的で、まさに「ポストコロナ時代の技術」と言えると思います。今後は、取手校での登り窯や穴窯での活用もいいと思います。
取手での焼成状況を、上野で確認出来るというのはいいですね。
もともと、『焼成をコントロールする』というのは、日本の焼き物においては、とても重要な工程のひとつです。海外の大学では、焼成作業を陶芸の工程と捉えていないところがほとんどですから、日本の焼成に対する考え方や意味合いは、世界的には特異で日本陶芸独特の文化といえます。焼成、釉薬までを含めた全ての工程が陶芸である、と…。
ですから、今後このシステムに、遠隔制御機能が加わることを期待します。

ISA)遠隔制御についてのご要望は作家さんからもこれまでいただいていました。それほど、日本の陶芸における焼成は重要で大切な工程だということが改めて分かりました。数度の温度差でも、行う作業の工程が違い、微調整が必要でしたり。

藝大)はい。コロナ前までは、学生がプロパンや灯油の窯で何日間かかけて焼成作業を行ってきました。温度を確認しながら、手動で炎や空気の調整を行うということは、大切な学習の一環でもありましたから、昨年はそのあたりを補うために、取手校の登り窯や穴窯での実習を行う機会が増え、それにより逆に面白い結果も得られました。
ですから、電気窯でも窯の温度をプログラムに頼らず、遠隔制御が出来るようになれば、どこにいてもどこからでもまさに手の感覚で扱えるようになり、活用の仕方も、作品への関わり方も違ってくると思います。開発を楽しみにしています。

ISA)前向きに検討します!ありがとうございます。ところで、新年度が始まりました。学生さん方へのメッセージや、これからの時代の陶芸についてのお考えなどをお聞かせください。

藝大)今年は約30名の新入生が入学しました。学生が大学に求めるものが多様化し、知識が多い学生が増えたように感じます。SNSなどで知るテクニックは、参考にはなりますが、頭で描いていた知識と、実際にやってみることとは全く違います。偶然性の面白さを感じてほしいですね。
これからの時代は、陶芸家になるだけが全てではありません。昔と違って選択の幅が広がり、発信の場が多岐にわたり、すみ分けも取り払われたように感じています。
“土に触れる”というところから何かを表現してもいいし、昨年藝大でも開催しましたが、障がい者アートのような分野で陶芸と関わったり、そこに寄り添ったりするのもいいと思います、教育者になるのもいいと思いますし、現代において、”あえて原始的な方法からアプローチしてみる”…というのも面白いと思います。
陶芸の枠が広がっていけばよいと考えています。例えば縄文土器は考古学のジャンルと思われがちですが、あれも陶芸です。粘土を焼くこと全てを含めて、陶芸とみていいのではないかと私は思います。これからは、陶芸における見えない敷居を取り払い、土を焼くこと全般を陶芸と考えたらいいのではないでしょうか。

ISA)貴重なお話しをありがとうございました。導入したシステムが学生の創作活動の一助になれば幸いです。藝大の皆さまの活躍をこれからも楽しみにしています。

ISAは学生の創作活動を応援、伝統文化の継承へ貢献します

国立大学法人東京藝術大学

日本で唯一の国立総合芸術大学として、創設以来、世界水準の教育研究活動を展開し、数多の傑出した芸術家を育成・輩出するとともに、国内外における広範かつ多様な芸術活動や社会実践等を通じて芸術文化の継承・発展に寄与。
所在地:〒110-8714 東京都台東区上野公園12−8

クラウド対応・熱電対温度自動計測システム

特長

  • 計測ユニット(子機)1台で3チャンネル同時計測
  • LoRa 無線方式による遠距離通信
  • 子機は10年バッテリ内蔵で長寿命
  • 多くの熱電対タイプに対応
  • しきい値の設定とメールによる通知機能
  • 親機1台に対し、子機32台まで接続可能
  • データはクラウド下経由でいつでも、どこからでもスマホやPCで確認が可能

機器構成

  • 子機1 台と親機1台(データ収集通信制御サーバ)が最小構成
  • WD100-FA02 熱電対温度計測ユニット
    熱電対センサ入力3チャンネル (熱電対温度センサ含まず)
  • WD100-S32 データ収集通信制御サーバ
    最大32 台までの各種計測・制御ユニットとのLoRa 通信を管理します。

会社概要

商号  株式会社アイエスエイ
代表者 代表取締役社長 柳原 康慈
所在地 〒160-0022 東京都新宿区新宿6-24-16 新宿6丁目ビル
設立  1979(昭和54)年10月
事業内容: 以下の各製品の開発/製造/販売/保守
      ネットワーク警告灯、IoT計測機器、IT機器の自動運用システム、
      UPS・PDU等の電源関連装置、遠隔監視装置、
      HP/Sun/IBM等のリファービッシュビジネス
資本金 : 10,000万円
URL  https://www.isa-j.co.jp/
E-mail info@isa-j.co.jp
※文中の社名、商品名、機種名、各社の商標は登録商標です。(C)2021 ISA Co., Ltd.